INTERVIEWインタビュー

スペシャルインタビュー

火照ちげなべのぐ。

キャラクターデザイン・イラストレーション・アートディレクション

本企画への参加オファーを聞いた時の心境や感じたことがあれば教えて下さい。

「やっと一緒に作れる~!」という思いでした。過去にも、「何か作りたい!」というお話で盛り上がったことはあるのですが、私がなかなか思うように動けなかった時期があり数年が経っていました。またお声がけいただいた時は心から嬉しかったです。
オファーいただいた時が、91さんと一緒に行ったとあるライブの開場直前で、ライブが始まる前にこの件で盛り上がって、ライブより楽しんでいた気がします。

本企画に参加するにあたり、どういった部分で制作に関わっていたかを改めて教えて下さい。

91さんのシナリオを元に、キャラクターデザインを起こした後、表紙と本文のイラストを担当しました。本文では、読者へ伝えやすくするために構図を提案し合ったり、背景制作のための撮影に同行したり、仕上げ段階では背景とキャラの合わせ調節をいくつか担当しました。

今回火照ちげさんは、4人のキャラクターのデザインを手がけられています。デザイン制作時に意識していたことなどはありますか?

今回の作品が、現代風アニメっぽい印象だったので、アニメで動く姿を想像しながらキャラクターデザインを起こしました。具体的には、色数や線を1枚絵で仕上げる時より間引いて、動きのイメージを浮かびやすくした感じです。
あと、ツヅリとユウは3次元っぽい体格差をつけたくて、ツヅリは青白く細身、ユウは健康的な肌色とややムッチリめという感じで等身大の女子高生にありそうな変化を付けています。

本編には、火照ちげさんにより描かれた約20点が収録されています。かなりの点数だったと思いますが、重視していたことや大変だったことなどはありますでしょうか。

ストーリーイラストについては、一貫して「読者に感情が伝わること」を意識して進めてみました。
制作会社に勤務していた頃、映像クリエイターから構図取りと心理描写の伝え方について教わったことがあり、それを上手いこと活かせないか、ラフの段階で91さんと相談しつつ進めました。おかげ様で納得いくイラストが描けたと思います。ほぼネタバレになってしまうようなシーンでいくつか練っていたので、本作に触れた方が少しでも何か感じ取っていただけたら幸いです。

本編中、特にお気に入りのシーンなどがあれば教えて下さい。

「Scene03」(10-11ページ目)です。
ストーリーイラストでは、基本的に私がキャラを仕上げてから91さんの方で用意した背景をはめているのですが、イメージ以上の背景を上げていただいて、全体を通してイラストと写真の相乗効果が高く、ピッタリとはまっていく感覚があり感動しました。
中でも1番しっくりハマって、絶望的で心が沈む感情になりやすいなと思う点でこのシーンを選びました。

そのほか、制作時に特に印象に残っているエピソードなどがあれば教えて下さい。

チーム制作ならではだと思うのですが、個人の制作中に、音楽やWEBデザイン、ポスターなど、他の方々の進捗が上がると、モチベーションもどんどん上がっていきました。制作が最後まで捗ったので純粋に嬉しかったです。
あと、迷惑をかけたり、私がうまく伝えられなかったりする部分に積極的に向き合ってくださった91さんには心から感謝しています。

最後に、制作を終えての心境や感想などをお聞かせください。

全体を通して楽しく制作させていただきました。普段、家でもくもくと絵を描いて納品して……の1人完結が多いので、今回は打ち合わせから写真撮影など、誰かと1つの作品を作り上げていくことが新鮮でとても充実した数か月でした。
1つの作品に長期間携わっていると、愛着も湧いてきて【推し】もできたりして(ユウちゃん)、ここまで作品を愛せるようになれたことが今では1番嬉しいです。
これからも、誰かと作品を制作する機会をいただけるように個人の絵の力もどんどん磨いていきたいと思います!

PROFILE
火照ちげ(なべのぐ。)
火照ちげ(ほてちげ)。イラストレーター。新潟出身、東京在住。
制作会社勤務後、フリーのイラストレーターへ。広告やジャケットなど幅広く活動中。『ラブライブ!』が人生。照らされていくようなイラストを描いていきたい人。